ベアリング技術講座①

軸受の寿命は以下の4つのポイントがあります。

1)軸受材料の改善(清浄度鋼の開発)
2)設計改善(面圧、転動体形状の改善など)
3)製造技術の改善(熱処理法、へ葉面仕上げの改善)
4)使用条件の改善(潤滑材の改善など)

これらの改善手法を組み合わせて軸受の寿命改善を各社がしのぎを削って開発しています。

延長寿命計算

これまで軸受の寿命を計算するにはL10寿命計算が用いられてきました。

しかし、ドイツやスウェーデンのメーカーでは日本のメーカーに先駆けて最新のISO281で規定された延長寿命(Lnm)計算式を導入し、延長寿命計算で重要なファクタとなる使用条件係数aISO(DIN)を上げるために、改善可能な係数である“疲れ限界荷重”Cu値の向上を研究、開発しました。

*係数e~は潤滑油清浄度係数、Kは潤滑粘度比の為軸受使用条件による。Pは実際の負荷
a1 信頼度係数ー破損確立10%の場合1(従来のL10と同じ意味)
aISO 使用条件係数 ー油清浄度、疲れ疲労」Cu、等価荷重、潤滑油粘度によって決まる

疲れ限界荷重Cuとは

疲れ限界荷重Cuとはその荷重より小さい等価荷重で軸受を使用した場合、最適な潤滑条件下(潤滑油粘度比κ≧2、潤滑油中の異物無)であれば軸受が永久寿命に到達する限界荷重です。

分かりやすく言うと、疲労がたまらない荷重だと永久に使える(理論上)ということです。

次回はこの疲れ限界荷重Cuについて詳しく説明いたします。