その”専用サイズ”諦めないで!KMF製クロスローラーベアリング、ハードカット仕上げとKKXRケージの威力
1. はじめに:標準品では叶わない「最適解」を求めて
2.【事例紹介】標準ラインナップ外の内径110mmクロスローラーベアリング、KMF社の技術で実現!
●背景:お客様が直面した「標準品の壁」
・某社のクロスローラーシリーズは100mm内径サイズの次が120mmでした。しかし、お客様が設計上必要なものは110mmでした。しかし標準品にラインナップされていないので必要なものより小さいか大きいかの選択を迫られます。
●KMF社の技術を活用したソリューション提供
・製品仕様: KMF社の技術協力のもと実現したクロスローラーベアリング(内径110mm, 外径135mm, 幅12mm)。

・製造技術のポイント:硬化後のハードカット仕上げ
・内外輪は焼き入れ硬化後、研削ではなくハードカット(高精度旋削)のみでV溝軌道面を仕上げている点が特徴で加工費を合理化出来ました 。
・これにより、高精度な軌道面を実現(未測定ながら、精密切削でRa0.8~Ra1.2程度の表面粗さも期待できます)。

・補足: このようなカスタムサイズの内外輪一体での製作は、KMF社では一定の物量がある場合に検討可能となります。しかし、小ロットや試作段階であっても、後述するKMF社のローラーケージ「KKXRシリーズ」を活用することで、お客様自身が設計・加工した内外輪や機械本体へ、高精度なクロスローラーベアリング機能を組み込む道が拓けます。
3. KMF社の「入れ穴方式」を強力にサポート:革新的ローラーケージ「KKXRシリーズ」
・この方式は、お客様が機械本体や軸に直接V溝軌道を加工し、ベアリング機能を内蔵化する際に特に有効です。
・最大のセールスポイント:お客様による軌道面構築後の「確実なクロスローラー実現」
・KMF社のローラーケージ「KKXRシリーズ」の最大の強みは、お客様が機械本体や軸に精密なV溝軌道面を加工した後、このケージとローラーを用いることで、専用設計ならではの高性能なクロスローラーベアリングを確実に構築できる点にあります。


・KKXRシリーズの主な特徴とメリット:
●特徴1:容易かつ確実なローラー組み込み内外輪のどちらか一方の「入れ穴」からローラーを挿入するシンプルな構造 。

・ケージのローラーが入る向き(90°交互配置)が予め決まっているため、作業者がローラーの向きを間違えるミスを根本から防止 。
●特徴2:優れた潤滑性能と長寿命化への貢献
・KKXRケージは、ローラー同士を隔てる分割されたスペーサーを使用しない構造 。
・これにより、ローラー間の空間が大きくなり、グリースポケット容量が増大 。グリスをより多く、長期間保持できるため、ベアリングの長寿命化やメンテナンスインターバルの延長に貢献します。
●特徴3:幅広いローラー径に対応
・KKXRシリーズは、ローラー径6mmから25mmまで標準でラインナップされています。これにより、多様なサイズ・負荷容量のカスタムベアリング設計に対応可能です。
4. お客様が主導する「専用設計」、KMF技術が実現を後押しします
■ 究極の最適設計:
機械と一体化したベアリング機能お客様自身が機械のハウジングや軸に直接V溝軌道を加工し、KMF社のKKXRケージとローラーを組み込むことで、部品点数の削減、省スペース化、そして究極の最適設計が実現します。
■ 組立品質の向上とトータルコストの最適化:
KKXRケージの採用により、ローラーの誤組み付けリスクを大幅に低減し、安定した組立品質を実現 。これにより、熟練作業者への依存度を下げ、トータルでのコスト最適化にも貢献します。
■ 高い信頼性と設計自由度の両立:
お客様による精密な軌道面加工と、KMF社の高品質なローラー及びKKXRケージの組み合わせにより、高い信頼性と耐久性を確保。標準品にはない自由なサイズでの設計が可能になります。
5. お問い合わせ 弊社ホームページのお問い合わせフォーム、またはお電話にてお待ちしております。


