次世代ロボティクスを牽引する「大口径・超偏平QDD」の開発提案
1.イントロダクション:日本のモーター産業が直面する課題
・現状分析: 中国勢による小型・中型QDD(Φ60~Φ120mm)の台頭と低価格競争。
・商機の再定義: 日本が勝つべきは、単なる「量産」ではなく、高度な設計と信頼性が求められる「大口径・高トルク・超薄型」の領域。
・ビジョン: 物理的な極限(大口径 × 極薄)を突破し、ヒューマノイドや大型協働ロボットの「標準筋肉」を国産化する。
2. 技術的ボトルネック:なぜ今まで作れなかったのか?
・軸受のジレンマ: 内径200~300mm(8~12インチ)級の薄肉軸受は、断面が大きくなり(通常12.7mm以上)、アクチュエーターが厚く、重く、そして極めて高価になる。
・コストの壁: 大径薄肉ベアリングの価格が、システム全体のBOM(部品構成表)を圧迫し、製品化を阻んでいた。
・熱の問題: 大径化に伴う熱変位が、磁気ギャップと軸受精度に悪影響を及ぼす懸念。
3.ソリューション:KMF PBXSが切り拓く「3.175mm」の革命
■KMFスリムスプリットベアリングの採用:
・断面わずか 3.175mm(1/8インチ)。内径300mm超でもこの薄さを維持。
・従来の常識を覆す「低コスト・大口径」供給体制。
■構造的ブレイクスルー:
・最外周ベアリング配置: ローターの外側に軸受を置くことで、中空径を最大化。
・熱膨張の許容: KMF独自のスプリット(割り)構造が、大径モーター特有の熱変位を弾性的に吸収し、安定した回転精度を維持。
・減速機機構を排し極薄化に特化。精密な減速機機構が無い為低コスト
4.ターゲットスペックと設計コンセプト
■狙い値:
・外形: Φ150~Φ300mm
・厚み: 約20mm(世界最薄クラス)
・トルク: 定格40~60Nm / 最大80~150Nm
・減速機: 機構無し(1:1モーター)
■中空ボアの最大化: 100mm超の大口径中空により、配線、配管、あるいは光学センサーの統合が容易。
■ダイレクトドライブの優位性: 減速機を排し、弾性、遊び(バックラッシ)、摩擦、ヒステリシスを極小化することで、AIが制御しやすい「透明性の高い」力制御を実現 。
*本提案のQDDは厳密にはDDモータの分類となります。
5. アプリケーション:巨大な潜在市場
・ヒューマノイド: 体重を支える股関節・膝関節の薄型化・高出力化。
・大型協働ロボット: ベース(第1軸)の省スペース化と高剛性化。
・AGV / AMR: インホイールモータとしての採用
(車幅を広げずに高トルク化、極低床化)。
・精密生産設備: 減速機による摩耗やバックラッシを嫌う、半導体・医療向け超高精度ポジショニング

6. 共同開発のご提案(Roadmap)
・Step 1: コンセプト検証(PoC): FTE扱いのKMFベアリング(PBXS080〜120)を用いたプロトタイプ設計。
・Step 2: 試作開発: お客様の高度な巻き線技術・制御回路との統合。
・Step 3: 市場投入: 「高付加価値・高信頼性」を武器とした、世界市場への共同展開。
まとめ
私達FT engineeringは日本の製造業が世界で輝けるオンリーワンであり続けるための助力を惜しみません。
ご興味がございましたら是非、FT engineering社にご相談くださいませ。


